あなたは「ブログで月○万稼ぐ方法」という広告・宣伝を見たことがあるだろうか。
「そんなうまい話はない」、「儲かるならやりたい」、「興味が無い」などと感じる方が多いだろう。
そこで私から話がある。
私が思うに、あなたが「どうしても書きたい」と思わないなら、やめておいたほうがいい。
時間の無駄だ。
そんなことより好きなことをやった方がいい。
彼らも彼らで、儲けるために広告を出している。
彼らには他人を説得させる数多くの戦略がある。
例えば「○○をすべき100の理由」が典型的なパターンだ。
これは社会学ですでに研究されており、実は「100個もあるのか。それなら間違いない。」という心理を利用したモノだ。
100個すべてが正しい必要はないし、最初の項目以外間違っていても問題にはなりにくい。
次に「東大教授が教える○○」などがある。
権威付けと呼ばれる手法で、「東大」と「教授」の権威を借りてその人の主張を正しいものに思わせる方法だ。
その問題点は「教授」であっても全く別分野であることが多々ある。その人自身が知っている範囲でなくても書けるのだ。
このことは他の分野の権威のある人にとっても応用可能だろう。
そして「バンドワゴン効果」を狙ったものがある。
これも研究されており、実は「3人」賛成(または反対)すれば、「集団心理を動かすことができる」ことがわかっている。
確かに100人、200人が賛同してるとすごく良い記事に見える。
しかし、「集団圧力」がある最低人数は3人だけで良いのである。
だが今、この戦略スキルを「形だけ」真似したサイトが非常に多い。
それらをお金を稼ぐ方法として利用している人が多い。
そして、その「プロ」を気取る輩すら居る。
そういう人たちに言いたい。
あなたたちのやっていることは表面的なもので「本物」ではない、と。
これらのテクニックを用いて「お金を稼ぐ」ことを目的としよう。
それはいつか破綻するに違いない。
なぜなら、人は「意識」と「行動」を合わせなければストレスを抱えてしまう弱い生物である。
その「意識」は外的要因ではなく、内的要因(心理欲求)で決定される。
内的要因は「何かをやりたい」という純粋な気持ちである。
「お金が欲しい」はあくまで外的要因であることに気づかなければならない。
外部に要求されてやることには気分が乗らない。
これは心理学的にも証明されている。
だが今、日本ではこの「意識」と「行動」が合致しない方向に社会が動いているのではないだろうか。
そうであれば、自殺やうつ、精神疾患などが減るはずもない。
そもそも、学校教育自体「成果を求めること」に終始している。
私は大学院まで進んだが、「欲求」を出すことを制止されたことはあるが、求められたことは全くない。
「人間は感情で動く」生物であることをさっぱり忘れているようだ。
人が最高のパフォーマンスを出せるのは「意識」と「行動」が合致した時であるのは間違いない。
だからこそ、あなたには「ブログを書くならお金を目的とするな」と言いたい。
現在、私は興味があることを何でもしている。
「そもそも大学院に進んで好きなことやってるの?馬鹿じゃないの?」と思われる方もいるかと思うが、そもそも大学院は「好きなこと」を究めるために行くものだ。
そこにある学歴なぞ付加物であり、目的ではないはずだ。
私は社会で揉まれたことがない。
私が知らない、あなた方の努力があるのは間違いない。
もし少しでも今を良くしたいのであれば、何かを始めるのもひとつの手である。
もし、「書きたい」という気持ちがあれば壁なんていくらでも超えられる。
だからこそ、あなたには納得して行動してほしいのだ。