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(VPSでつくる) Pythonのバージョンを2.7.5から3.6.8にする

投稿日:2021年5月5日 更新日:

連載第四回目です。
CentOS7にインストールされているPythonのバージョンが2.7なので、バージョンアップをします。

そうしないとPythonのアプリが動きません。
なぜなら、Python2と3はプログラムの記法が違います。そりゃ動かないですよね。。

今回はpyenvを使ってPythonのバージョンを上げます。
バージョンはNginx Unitで使われている3.6.8を利用します。
3.6.8以外にする場合は、Dockerコンテナ等別途準備が必要です。(参考ページ

この記事は、VPSで作るPythonでのWebアプリ運用環境の連載記事です。
その他については上記ページをお読みください。

1. pyenvのインストール

まずは、Pythonのバージョンを確認します。
2.X.Xだと思います。

python -V # python --version も可

※もし3.X.Xになっている場合は下記工程は不要です。

続いてgitをインストールします。

sudo yum install git

pyenvのインストールを実施します。

curl https://pyenv.run | bash

実は、ウラで下記のようなコマンドが実行されています。(公式サイトより)
gitをインストールすることで、このコマンドを有効にできます。

curl -L https://github.com/pyenv/pyenv-installer/raw/master/bin/pyenv-installer | bash

※上記のインストール後に、下記工程で入力すべき文字列(*1)が表示されるので参考にしてください。

続いて、シェルの起動時にpyenvを自動的に起動するようにしておきましょう。
ファイル~/.bashrcを下記コマンドで開いてください。

vi ~/.bashrc

最後に、~/.bashrcの内容に次の文字列(*1)を追記(赤枠)します。

export PATH="/root/.pyenv/bin:$PATH"
eval "$(pyenv init -)"
eval "$(pyenv virtualenv-init -)"


※PATHの/root/部位が環境によって異なる場合があります。ご注意ください。

※シェルを再起動させた時、WARNINGが出る場合は2行目をeval “$(pyenv init –path)”に変換してみてください。
(参考:pyenv(Github) issue #1906

シェルを再起動させます。
上記の変更が反映され、pyenvが使えるようになります。

exec $SHELL

確認のため、pyenvのバージョンを表示してください。
問題なくインストールされていれば、下記コマンドでバージョンが表示されます。

pyenv --version

2. Python3のインストール

まずは、Python3をインストールする前に、Python3に必要なモジュールをインストールします。

sudo yum install zlib-devel libffi-devel openssl-devel

続いて、インストールできるバージョンを確認します。
もしPython3.6.8以外を選ぶ場合はこちらの手順を参考にしてください。

pyenv install -l

それでは、指定されたバージョン(3.6.8)をインストールします。

pyenv install 3.6.8

少し時間が掛かるので注意が必要です。フリーズしているわけではありません。

それでは、インストールされたかどうかを確認します。
今回指定したバージョンが出力されればOKです。

pyenv versions

3. Python3に切り替える

Python2から3に切り替えます。

まずは現在のバージョンを確認します。
何もしていなければ2.7.5から変わっていないはずです。

python -V

続いて、下記でPythonのバージョンをGlobal環境で切り替えます。

pyenv global 3.6.8

※local(指定ディレクトリ以下)も可能です。

3.6.8に変わっているか確認します。

python -V

変わっていれば終了です!
おつかれさまでした。

追加でPIP(Pythonのパッケージ管理ソフト)をアップグレードをしておいてください。

pip install --upgrade pip

アップグレードしておかないと、必要なモジュールをインストールできない時があります。

おわりに

今回の方法以外で、venvを使わずにPython2と3を同じ環境に入れて切り替える方法もありますが、かなり面倒だったので今回はこちらの方法を使いました。

もし、Pythonで使いたいバージョンやモジュールのバージョンの組み合わせが複数通りあると困りますよね?
Pythonのバージョンだけなら、指定ディレクトリでpyenv local 3.X.Xのコマンドを打てばいいのですが、それではモジュールのバージョンは管理しきれません。
そのために、次は各々のアプリ用のモジュールバージョン管理用にvenvを導入していきます。

この記事は、VPSで作るPythonでのWebアプリ運用環境の連載記事です。
次は、5. Python仮想環境venvの導入です。

-VPS, Web制作, Python

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