あなたが従来のSEO手法で集客を狙っているのであれば、私はこう言うだろう。
従来のSEOはもう終わりだと。
従来のSEO手法は”どれだけ多くのリンクを貼るか”に固執してきた。
それを検索エンジンは拒否しはじめたのである。
かと言って、”被リンク数”は重要な指標であることは間違いない。
だが、検索のアルゴリズムが”自発的なリンク数”を重要視しはじめていることは多くのサイトで指摘されている。
そうした転換点にいる今、あなたができることはなんだろうか?
前提を疑う
あなたが従来のSEOをそのまま利用するとしよう。
今、私はあなたに質問したい。
なぜあなたは勝てると思うのか?
数多のSEOの強者達の打ち負かし検索上位に君臨しない限り、あなたのページには人は来ない。
そして、SEOの強者達は仕事でSEOをやっているしそれで飯を食っている。
彼らは常にノウハウを積み重ね続けているのである。
その土俵の中で一張羅のあなたが彼らの手法を真似したとしても勝てるわけがない。
同じ土俵で戦って勝つには彼ら以上の努力が必要だ。
あなたがもし彼らに勝てるのであれば、私は何も言えないし言うつもりもない。
あなたは間違いなく天才だ。
だが、現実はそう上手くいかない。
彼らに勝つためには相手の指標を無効化する方法を考える必要がある。
Googleの意図
GoogleはWebサイトにGoogle が掲げる 10 の事実を公開している。
その事実を確認しよう。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブでも民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
彼らが目指しているのは”世界中のあらゆる情報を整理して、検索ユーザーに最高の情報を届ける”ことである。
あなたが有益な情報を発信するのであれば、Googleは喜んで検索エンジンの上位にあなたのサイトを表示するだろう。
しかし、誰の役にも立たない価値のないコンテンツはGoogleとしても淘汰したいのである。
この理念にそってSEO対策を行うこと、つまり”誰にも負けない有益な情報を発信すること”が大事になる。
新たな指標を発見する
“失敗の本質”を読むとわかるが、
米軍が新たな指標を見つけたことにより、日本軍の”練達”の指標を無効化した。
そして、初期の日本軍の快進撃から見るも無残な敗戦の連鎖へと転換させた。
SEOで例えるとしよう。
新たな指標”コンテンツの質”が重要視される中で、練達した”被リンク数”職人は敗北を続けるだろう。
そして、次なる指標の転換は必ず存在することを理解しなければならない。
新たな指標の存在を示唆するのはfacebookやTwitterをはじめとするソーシャルメディアである。
Googleは彼らのデータを重視しているし、彼らは個人にフォーカスを当てている。
個人、つまり“独自性”という指標が今後いっそう重要になってくるだろう。
ただし本質を忘れない
どのような種類の情報を扱うのであれ忘れてはいけない本質がある。
“ユーザーに有益な情報を与える”ことである。
あなたのSEOは”被リンク数”の指標を追いかけていないだろうか?
確かに”良質な被リンク数”は大切だと私も思う。
しかし、”良質な被リンク数を増やす”ために”良質な記事を書く”のは本末転倒である。
良質な記事があってこそ、良質な被リンクが生まれるからである。
市場は2つある
市場にはレッドオーシャンな領域とブルーオーシャンな領域が存在する。
- レッドオーシャン:血の海、血で血を洗う競争の激しい領域
- ブルーオーシャン:青い海、競合相手のいない領域
レッドオーシャンな領域は同業者が多数存在しており、各々がノウハウを蓄積している。
当たれば大きいがその中で戦うのは至難の業ではないだろうか?
一方、ブルーオーシャンな領域は欠点が2つある。
開拓に時間がかかる点、企業にとって市場があまりにも小さすぎる点である。
しかし、発想を転換するとそれはメリットになる。
開拓に時間がかかる点は参入への障壁があることにつながる。
企業にとって市場があまりにも小さすぎる点は企業が入らないことにつながる。
そしてブルーオーシャンを開拓する方法は至って簡単で、あなたが本当に好きなことや大学や企業で学んだことをわかりやすく解説すれば良い。
あなたが体験して学んだことはあなたしか話せないし、それは独自性とコンテンツの質を両立できる。
そのような市場はまだまだ日本では開拓されていない現状がある。
確率論で言えば、1万人に1人でもそのことにマッチすれば十分だ。
なぜなら、日本のインターネットユーザーは約9610万人(2010年時点、総務省調べ)も存在する。
1万分の1の確率であれ1万人もの潜在的な顧客がいることになる。
続けていくことで信頼を積み重ねる
独自性があり良質な記事を書き続けたことの結果としてあなたは信頼されるだろう。
それは1つ1つ記事を積み重ねていくことによってのみ可能である。
そうした積み重ねを続けていくことで、あなたのブログはあなたのことを24時間語り伝えてくれる存在となる。
また、現代のSEOでは他のサイトは敵であり、他サイトの良い情報をシェアすることなどもってのほかだった。
しかし、この考えであれば良い情報をシェアすることはあなたの信頼性を重ねることになる。
他人との共存は可能なのである。
そして、それはGoogleが目指している”世界中のあらゆる情報を整理して、検索ユーザーに最高の情報を届ける”ことの手助けとなり、Googleからの信頼も得ることができるだろう。
参考
- 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 中公文庫
- 「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ 鈴木博毅著
- ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく 堀江貴文著
- エンジニアとしての生き方 IT技術者たちよ、世界へ出よう! 中島聡著
- Google が掲げる 10 の事実 – Google
- SEO対策で検索順位の上位を独占するために私が行っている36の手順 – バズ部
- SEOは航空機時代へ。大艦巨砲主義から脱却せよ