連載第七回目です。
今回はGUIでデータベースを操作できるphpMyAdminのインストール準備のために、PHPという言語をインストールします。
この記事は、VPSで作るPythonでのWebアプリ運用環境の連載記事です。
その他については上記ページをお読みください。
1. PHPのインストール
PHPはyumにPHP5系しか入っていないようなので、EpelとRemiレポジトリをインストールします。
yum -y install epel-release rpm -Uvh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm
最低限のPHP関連のモジュールをインストールします。
yum -y install --enablerepo=remi-php71 php php-cli php-common php-devel php-fpm php-mbstring php-mysqlnd
※今回はPHP7.1にしました。5系より7系の方が処理が早いらしいので、そちらに切り替えました。
PHPのバージョンを確認します。
php -v
2. PHP関係の環境設定
PHP.iniの環境設定を行っておきます。
vi /etc/php.ini
下記の設定を変更しておきます。
「/」コマンドで検索すると早く終わります。
date.timezone = "Asia/Tokyo" expose_php = Off ; サーバーがPHPを導入しているか公表するかどうか mbstring.language = Japanese mbstring.internal_encoding = UTF-8 ; サーバー内での文字の扱い mbstring.http_input = auto ; input_encodingが代わりに使われるべきなのでautoと明示しておく。
PHP-FPMの設定を行います。
NginxでPHPを使う場合はこのPHP-FPMが必須です。
vi /etc/php-fpm.d/www.conf
ただし、設定がApache用なのでそれを切り替えます。
user = nginx group = nginx
設定を反映して起動、および自動起動設定をしておきます。
php-fpm -t systemctl start php-fpm systemctl enable php-fpm
3. PHPのテスト
PHPのテストコードを公開ディレクトリ(ルート)に作成します。
vi /usr/share/nginx/html/info.php
簡単なものにしておきます。
<?php phpinfo(); ?>
Nginxの設定を変更します。
sudo vi /etc/nginx/conf.d/default.conf
location / の中身を外に出して(緑枠)、新規追加(赤枠)を行います。
※最後の「;」を忘れるとエラーが出ます。
コピペ内容は以下の通りです。
root /usr/share/nginx/html; index index.html index.htm index.php; location ~ \.php$ { fastcgi_pass 127.0.0.1:9000; fastcgi_index index.php; fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name; include fastcgi_params; }
Nginxを再起動します。
systemctl restart nginx
最後に、info.phpにアクセスして動作を確認してください。
http://XXX.XXX.XXX.XXX/info.php
不要であればファイルを削除しておきましょう。
rm -f /usr/share/nginx/html/info.php
おわりに
今回はPHPを導入しました。
これで基本的なPHPプログラムは実行できるようになりました!
次回はデータベースであるMariaDB(MySQL)をインストールします。
この記事は、VPSで作るPythonでのWebアプリ運用環境の連載記事です。
次は、8. MariaDB(MySQL)インストールです。