RのWeb制作

Webサービス制作のための技術情報を。データ分析(Python、機械学習コンペ他)や自作野球ゲームMeisyoのこと中心。

Web制作 VPS

(VPSでつくる) Nginx+PHPでHello World

投稿日:2021年5月7日 更新日:

連載第七回目です。

今回はGUIでデータベースを操作できるphpMyAdminのインストール準備のために、PHPという言語をインストールします。

この記事は、VPSで作るPythonでのWebアプリ運用環境の連載記事です。
その他については上記ページをお読みください。

1. PHPのインストール

PHPはyumにPHP5系しか入っていないようなので、EpelとRemiレポジトリをインストールします。

yum -y install epel-release
rpm -Uvh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm

最低限のPHP関連のモジュールをインストールします。

yum -y install --enablerepo=remi-php71 php php-cli php-common php-devel php-fpm php-mbstring php-mysqlnd

※今回はPHP7.1にしました。5系より7系の方が処理が早いらしいので、そちらに切り替えました。

PHPのバージョンを確認します。

php -v

7.1と表示されると完了です。

2. PHP関係の環境設定

PHP.iniの環境設定を行っておきます。

vi /etc/php.ini

下記の設定を変更しておきます。
「/」コマンドで検索すると早く終わります。

date.timezone = "Asia/Tokyo"
expose_php = Off ; サーバーがPHPを導入しているか公表するかどうか
mbstring.language = Japanese
mbstring.internal_encoding = UTF-8 ; サーバー内での文字の扱い
mbstring.http_input = auto ; input_encodingが代わりに使われるべきなのでautoと明示しておく。

PHP-FPMの設定を行います。
NginxでPHPを使う場合はこのPHP-FPMが必須です。

vi /etc/php-fpm.d/www.conf

ただし、設定がApache用なのでそれを切り替えます。

user = nginx
group = nginx

設定を反映して起動、および自動起動設定をしておきます。

php-fpm -t
systemctl start php-fpm
systemctl enable php-fpm

3. PHPのテスト

PHPのテストコードを公開ディレクトリ(ルート)に作成します。

vi /usr/share/nginx/html/info.php

簡単なものにしておきます。

<?php
phpinfo();
?>

Nginxの設定を変更します。

sudo vi /etc/nginx/conf.d/default.conf

今の状態がコレです。

location / の中身を外に出して(緑枠)、新規追加(赤枠)を行います。

※最後の「;」を忘れるとエラーが出ます。

コピペ内容は以下の通りです。

    root        /usr/share/nginx/html;
    index       index.html index.htm index.php;

    location ~ \.php$ {
                fastcgi_pass 127.0.0.1:9000;
                fastcgi_index index.php;
                fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
                include fastcgi_params;
    }

Nginxを再起動します。

systemctl restart nginx

最後に、info.phpにアクセスして動作を確認してください。
http://XXX.XXX.XXX.XXX/info.php

下記のように表示されればOKです!

不要であればファイルを削除しておきましょう。

rm -f /usr/share/nginx/html/info.php

おわりに

今回はPHPを導入しました。
これで基本的なPHPプログラムは実行できるようになりました!

次回はデータベースであるMariaDB(MySQL)をインストールします。

この記事は、VPSで作るPythonでのWebアプリ運用環境の連載記事です。
次は、8. MariaDB(MySQL)インストールです。

-Web制作, VPS

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

swiftでゲームプログラミング(開始前)

iPhoneアプリを開発するために必要な言語「Swift」 そういえばこれまで適当な書き方で無理やり実装していたなと思い、教科書的なものを買いました。 初心者の人は独学でやるより、教科書買ってやった方 …

no image

ユーザーのフォントを統一できる、Google Fontsの紹介

Web制作で困ることが多いのは「ユーザー全員が使えるフォントがない」ことでしょう。 ユーザーのパソコンに入っているフォントによって見え方が異なるためです。 つまり「見え方が統一できない」ことが多いです …

Work It! 初期版Webアプリリリース

ソーシャルタイムトラッキングツールアプリWork It!(https://work-it.biz/)をリリースしました。 まずは、今何ができるのかをお伝えし、将来的な予定(つまり開発予定)となぜ開発し …

[Meisyo]ビッグデータから学ぶ試合の基礎設計2

名将と呼ばれた者達、めちゃくちゃソースコードが長い(この記事) ここでは、「どのパラメータが打率等にどれくらい関係するのか」を理解することで強いチームを作る指針を記載しておきます。 というわけで27- …

no image

[PHP]まとめ読みをPSRで改良する(1)

今回の改良対象 → ミニ四駆まとめサイト なぜやるのか? PHPのバージョンアップによる速度の向上 一番はこれでしょう。 今のはPHP5.2で動いています。 1割から5割の速度向上が見込まれます。 1 …