未経験のエンジニア転職についての広告が多い。
つまり、それだけ広告を出しても利益が上がる状況にあると言えよう。
ただよく考えてほしい。
給料はそんなに高くないし、コードを書いているだけなら給与は上がらない。
設計や方針設定、人のマネジメントに携わらないと、新卒やオフショアとの価格競争に巻き込まれる。
かつ、とてつもない速度の技術更新についていく必要があって、他の職種より積み上げが難しい。
そこであなたは生き残れるのだろうか?
分が悪いのではないだろうか。
記憶力は一般的に若いほうが高いし、ライフステージとして若いほうが学習時間が取れる。
果たして勝てるのだろうか?
その状況の中で、現在のあなたの業務知識を活かす転職をしたほうが結局幸せではないだろうか?
私の話をすると、研究員からコンサルタントに転職し、1年2ヶ月で課長クラス(年収600万前後)まで昇進するほどある程度の成果を挙げている。
エンジニアとは少し違うが、知識を更新していき、説明する必要があるという意味では、エンジニアよりハードかもしれない。
そこには他人には努力に見えるようなことがあった。
1・関係する技術の論文が読めるレベルの学習
大学学部で学ぶレベルは全て目を通し、自分の言葉で話せるようにした。
2・社内でのつながりを作る
ある程度意識的に意思疎通を行い、誰が何を知っているのかを知る。
そこで人に頼り、関係を作っておく。
積極的な飲みニケーションはしない。基本無駄になる。
3・納期は確実に守る。
寝る時間以外は作業することは2回あった。
信頼はいつもの業務が完遂されるかにかかってくる。
信頼されなければ仕事は任されない。ゆえに自分が思った通りの仕事のシステムが作れないため、楽に仕事ができない。
4・仕事はシステム化する
繰り返し作業は自動化する or 誰かに任せる、で基本自分はやらない。そこに付加価値はない。
そのような何らかの工夫があってこそ、結果も安定して出せる。
そのことは研究員時代、はては大学・大学院の時代からわかっていた。
ちなみに努力に見えるが私本人としては努力をしているつもりはない。
それが当たり前だからだ。
そのような工夫がない限り、一般的なエンジニアにとどまるしかない。
その給与は500万に行くかどうかでしかない。
作りたいものが作れる?
ふざけるな。お金の流れを考えてみろ。
誰かがシステムが欲しいからこそ会社に依頼が来て、そこでエンジニアに割り振られる。
作りたいものは個人で作れ。それか会社を創って作れ。
そこで儲けられるかはあなたの手腕にかかってくる。
そんな甘い世界ではないし、上手くいく人には理由がある。
私はエンジニアとしては、作りたいものを作るタイプなので上手く行かないことはわかっている。
しかも、「(興味のない)技術更新はめんどくせえな」なタイプである。
かつ、大学・大学院で専門に学んできた分野は化学・生化学であり、コンピューター科学ではない。知識で勝てるわけがない。
ならば、戦う場所はある程度制約がかかるのは理解できるだろう。
あなたはあなたの積み上げてきたものと行動パターンを考えて、エンジニアを目指そうとしているのだろうか?
個人での戦略を立てなければ、一般に埋没してしまう。
結果、今の給料とそう変わらないが、学習する時間は取られ続けるコスパの悪い職種となる。
「自分で考えられる」と思っている人のほとんどがパターン認識であるし、
なんとなく前例があるから判断をしている場面は多くないだろうか。
考えるを言語化したことがあるのだろうか?
あなたはその現実から逃げても、夢は現実でしかない。
広告は良いことしか言わないし、エージェントは基本あなたの人生なんか考えちゃいない。
あなたはノルマ処理の一環でしかない。
クソみたいな仕事も間違いなく存在するし、それを粛々とやっても価値は出ない。
その現実にぶつかる日はいつか必ず来る。
あなたはそれで良いのだろうか?
[…] 未経験がエンジニアを目指すことって、それって意味あんの? […]